残業を生み出す元凶は「兼務」IT業界における「兼務」の仕組み

一般的にIT業界は残業が多いと言われています。「IT業界で働く人は残業で稼ぐ」などと大袈裟に言う人もいます。
残業が多くなる理由はコンピュータシステム開発における役割分担の中で大きな偏りがあるためです。この偏りの度
合いが増すと、いわゆる「ブラック企業」が構築されてしまいます。

コンピュータシステムに関わる重要な工程「設計、開発、運用」

「設計」はユーザから要望を聞き、システム全体を見通して設計書を作ります。
これはシステムエンジニアの仕事です。

プログラミング言語を使っての技術的なイメージから作業コスト、
人員確保、作成スケジュールの立案など、全体的な仕様を固めてシステム設計書を作ります。

「開発」はプログラマが上記のシステム設計書を見ながら
プログラミング言語を使ってプログラミングを行います。

プログラムを作っては動作確認…これを繰り返す日々が続きます。

「運用」は作成が完了したシステムを「動かす」ことです。

「運用」を担当する人のことを「オペレータ」などと呼びます。

パソコンやスマートフォンで動く「アプリ」などは実際に動かす人は
「パソコンやスマ−トフォンの持ち主ですが、企業に設置されている大型コンピュータなどは、
システムを動かすだけでも、ある程度の知識と経験が必要になります。

そのため「オペレータ」という専門職が必要になります。

世の中には「止まってはいけないコンピュータシステム」がある

身近な所ではインターネットの検索エンジンシステム。

夜中でも検索とかってできますよね。

検索エンジンだけでなく、電気、ガス、水道などライフラインを制御するシステムも同様です。

これらの「止まってはいけないシステム」を夜通しオペレータによって監視されています。

「システム障害が起きたら、直ちに修復する」必要があるからです。

必然的に「夜勤」が発生します。

「兼務」が残業を生み出す ブラック企業が存在してしまう理由

企業では「作業コスト削減」の観点から

「プログラマとオペレータ兼務」

「システムエンジニアとプログラマの兼務」

など複数の役割を一人のスタッフが担当するケースも多いです。

いわゆる「ブラック企業」と言われる会社では、
こういった「兼務」を乱用しているため、長大な残業時間が発生するのです。

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systemengineer

音楽を愛し、自ら作曲を手掛けたりしている。 作曲ソフトはStudio One 3 Professional。 エンジニアの仕事もその延長でした、と本人は語る。